スゥ〜っと

夢を語りあったり、ちっちゃい頃の話をしたり、
スゥ〜っと、「あのね」と話し始められることは、
日常なことなのだけど、

もしかしたら、とてもよい時間を持てているのかな?
と、気づきました。

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昨日は日付が変わりそうな頃に
一人になる時間の大切さを話していました。

「旭川にいた頃はさぁ….」
やんは小学校低学年まで旭川暮らし。

「家の裏山に行くと、雪で何もかもが真っ白で
ドンっと寝っ転がると、もう全てが真っ白で
音も雪が吸収しちゃって シーンと静かな静かな時間で
あーー たった一人ぼっちだ。と思うの」

「でも、札幌に移ってからは、
それがなくなっちゃったんだよね……」

「そりゃ、やっちゃん すごく貴重な時間を過ごしたんだよねぇ
私なんて、そんな静かな時間を持てたことなかったなぁ。
旭川の自然に包まれてたおかげだねぇ」

ひとりになるって、なかなかできないものだけど
大事なことなんだよね。

そうだねぇ。 おやすみ。

子供みたいな こんな会話がほっと一日の終わりです

親ばか写真館

 IMG_0090或る日のハル
感情どこいったん?
君はよく このポカーンをするんだけれど
何かを思い出しているのかい?

IMG_0320この秋口のお気に入り場
朝晩冷え込むようになったら、
サッサとフワッとソファに引っ越したね。

空き家になった「揚げたて直送荘」をどうしたものか
父ちゃんと母ちゃんは迷っているよ。

スーベニール・カンカン帽

夏のノンキなスーベニール・カンカン帽。
檜の皮と編み込まれたペーパーラフィアの ふわっと軽やかな素材は
ヴァカンスを楽しむ大人が、現地のお土産屋さんで見つけた
お気に入りの帽子をイメージしました。
リボンにはイタリアの古いもの、キュッとラフィアのアクセント。

ツバとトップは、あえて固くせずそのまま柔らかなので
目深にかぶると、トップに丸みが出て またそのラインが優しいです。

カッチリ固めなキャノチエは、背筋が伸びる潔さですが
こちらは、ちょっと力の抜けたスーベニール感のあるカンカン帽です。

「作家さんと一緒に」
帽子を形にして下さったのは oohroomの嶋田裕子さん。

スクランプシャスを始めてから15年の月日が流れ、出逢ったお客様は
この仕事をしていなければお会いできなかったであろう方ばかり。

お仕事の傍ら ものづくりの作家さんをされている方も多く
何か一緒にできたら楽しいですね。とハミングするように話してきました。

そして、自然の成り立ちの様にその機会がやってきました。
東京にいた頃からの長い長いお付き合いの 嶋田さん。
素材選びから一緒にさせて頂いて、これ どうですか?と
手にして下さった楽しい素材は、ムム気になるぞ・・と思っていたもの。
リボンのコレクションも素敵なものが多く
今回の美しい青のリボンも嶋田さんのストックからです。

進んだり下がったりしながら
深さを調整したり、リボンの形を変えてみたり、
ずっと側にいて下さった方だからでしょうか・・
知らず知らずできた、呼吸のリズムで 無事 完成まで… となり
真鶴らしい、大好きな帽子に仕上がりました。

風の道

kazenomichi
この一ヶ月
とても貴重な経験をさせていただきました。
先日のブログにしたためた後、沢山の方々に励ましのお声をいただき初めて、一番の苦手なことに 踏ん張った一ヶ月でした。

それぞれお話をする中で、お相手の良心を信じ、そこに望みをもちましたが、残念ながら、いずれも類似品についての見解は、私たちの持つものと違いました。

先方の商品製作 打合せの始まりに、
スクランプシャスの商品がその場にあったことだけは事実として、お伝えさせて頂きます。

良識のある方々からご助言頂き、また私たちも望んでおりました、

販売を停止して頂く・公に見解を発表して頂く・に関して受け止めて頂くことは叶いませんでしたが、
是非のご判断を尊敬できる皆様から頂けたこと、安心しながら自分たちなりの場所に着地をいたしました。

これを最後に 凛とした思いで また一歩ずつ進んでいきたいと思います。
また、この度の事柄の中に、たくさんの共通のお知り合いも多く
その様な皆様には、心を揺らしてしまうことになりまして、
本当に申し訳ございませんでした。
こちらの気づかないところで、何らかのご迷惑がかかってしまったなどお気持ちを苦しめてしまったことがございましたら、きちんと受け止めて お詫び お話をさせて頂きたく思いますので、
どうぞ、ご連絡を頂けましたら幸いです。

長くなり恐縮ですが、私たちなりの思い・また大切なお客様から頂きました言葉をもってこれで最後とさせて頂きます。

私たちが生きる この小さな世界の中にも
様々なモノがあり、様々な人々がいて、様々な考え方があります。
その大抵は、自分たちにとって微笑ましいものであります。

ただ、時として穏やかな営みが脅かされる時には
小さな水たまりにしか響かなくとも 声に出していこう。と思います。
生きていく中で、仕事をする上でも、正しいこと そうでないことを計るのは、それを判断する「人の心」でしかありません。

類似品についての見解は様々です。

それが繰り返され、商品が生み出されてきたといってしまえば それまでです。
しかしながら、そういったことに麻痺しておられる皆さんにお伝えしたいのは名もなき つくり手たちが 心血注いで作り上げたものを攫う前に立ち止まって、深呼吸をし、考えて頂きたいということです。
足下に悲しい顔をしている人がいないかどうか もう一度 瞼の奥に確認をして下さい。
真摯に頑張る 生み出す人たち一人一人を泣かせることは私たちは これからも 笑って見過ごすことはできないと思います。
幼稚な発想かもしれませんが、世界はいつでも変わることが出来るように、この世界にも、少しずつ柔らかな風が吹き込むように……
祈りを込めて…。

ジャーナリズムの世界に生きる大切なお客様より頂いた
これからの道に勇気を下さった言葉を 同じ想いの皆さまにもお届けさせて頂きます。
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私も社内の最下層の人間として、踏まれてばかりの毎日ですが、
ジャーナリストの故・本田靖春さんの「野糞(のぐそ)の思想」で、やっております。
踏んだら、踏んだ人が二度と踏みたくなくなるような、臭くやっかいな存在であれ、ということです。
汚い話でごめんなさい。
今回のブログの文章は、野糞みたいな汚いものとは違うけれど、
自分たちを踏むな、という激しいノーを表現しているのが伝わってきました。
だから、涙が出たんだと思います。
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何度も励まして下さった方、お電話、メール、お手紙を下さった方々本当に助けて頂きました。
お礼ができておらず申し訳ありません..!! また、元気でご連絡させて頂きます。

追伸:

自分たちにはダメな部分もたくさんあり、人とのお付き合いもヘタクソでいつも悩みっぱなしの日々です。
でも、一生懸命 向き合いたいと思います。
その一生懸命さが間違っていることもあるかもしれませんがそのときは、教えて頂けたら嬉しいです。
今回のことを糧にして、少しでも成長できればと思っております。

仕事の合間の

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日々 作ることに精一杯で、できていなかったこと。
仕事の合間をぬって、
作ってきたものたちの整理をしはじめました。

ひとつずつ 撮りためた写真を
ひとつのページにおさめていくことは、

子供のいない私たちだけれども、
成長する子供の様子を感慨深く振り返るようでもあります。

「仕事」と「自分」は一心同体の様なものなのかもしれません..。