Re:start


小さなものから始まりました。
古いものに少しずつ施していくことが
作ることをの楽しさを 思い出させてくれました
今はもう、作ることが染みついています。

ほろ苦 空心菜

空心菜を食べた。

背筋を伸ばして、シャキシャキ 音をたてながら

ごま油の味のする空洞の茎を噛んでいると、

なんだか色んなことを思い出した。

隣で、相方もシャキシャキしながら思い出しているようだった。

14年前 笹塚にある屋台の様な中華屋。

それぞれの仕事の傍ら、スクランプシャス という

まだ全く未来のわからないことをスタートした時期だった。

お金もなくて(今もないけどね)、でも、希望に充ち満ちていたころ。
マンションを出てすぐの水道道路には活気のある中華屋があり

お昼ご飯を食べにいって、相方がおかわりを2回すると、

最後には、おひつでご飯を持ってきてくれた。

日本語をしゃべらない店の人は

「もう、昼の部終了だから 勝手に食べなよー」という目配せで

おひつを置いていってくれた。

私達、あまりに貧しく見えたんだろうか?(笑)

店の人は、ちょっと気の毒そうにこっちを見ていた気もする。

おひつを前に、笑いをこらえるのに必死で必死で。

おんなじくらい、ありがたくてたまらんのでした。

空心菜をシャキシャキ食べながら、

ふふ ふふ と二人で笑いながら、

「こういうことって なんでか忘れないねーー」と

ゲラゲラ笑った。

来年は15周年。 50周年目指すで!

しずかに流れる

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6月最後の日
6月のオープンデイ終了しました。

いつものお顔・はじめましての笑顔・キャーお久しぶりー! の方
お会いできて嬉しかった。
ボンクラ夫婦  静かにてんやわんやでありがたき日々。

大好きな千秋さん。
大好きなあぁちゃん ふくちゃんママとちっちゃなはるちゃん。
みんなが一緒になった一コマで キラキラと星がふるようなことがおこった。

パタパタと小さな足音で円を書いて走るはるちゃんに
千秋さんが 話しかける 話しかける。

はるちゃん「だれかな? なにかな?」 のポカン顔。
大人たちがアレヤコレヤと服を見たりしている傍らで
千秋さんは はるちゃんに話し続ける。

はるちゃんの顔「このひとがすきだな」キラっと変わった。

気がつくと、床にこっそり座り込んだ千秋さんとはるちゃんが
女子学生みたいに、あれこれおしゃべりをしていた。

みんなは ハッとして その二人の姿にひきこまれて
可愛くてたまらなくなって、写真におさめたいほどなのに
誰も写真を撮らずに、その二人の姿を心に焼き付けた。

いつどこにいても、スッとその光景を思い出して
また、見ることができる。

小さな星たちがキラキラと二人に降り注いでいるようだった。

そんなことが ここでおこるのがうれしい。

いつも少しの優しいが集まる場所だといいねぇ。

ここに来た人が ふぅと小さな深呼吸をして 海を眺め
一人の笑顔 二人の笑顔 みんなが笑顔になって
ゲラゲラ笑って 笑って・・
ほい、またね。と 明日から またガンバル。

素敵な3日間をありがとうございました。

父の

今は決して目の前には現れてくれない父の手あかがいっぱいの革のファイル。

あんなにも、もうやんなっちゃうと想っていた
よっぱらった時の父のダメっぷりや、我がむすめよぉーと言って
ベタベタ抱きついてくるところなんかや
そんなことが、今は愛しくて愛しくてたまらない。

父は高卒で、九州からやってきて集団就職をしてから
たったひとつの会社に勤め上げて 67歳でいってしまった。
やっと定年退職をして、これから好きなゴルフや菜園作りや
自由にわっははーと楽しんでいた 頃のことだった。

ヤンは、最後の時に「ちゃんと守るから安心して」と
父に約束をした。

守ること。
それが遠回りであれ、苦しいことであれ
自分にうそをついたり、後ろめたいと想ったりすることは
絶対にしないぞ。 と思ってやってきた。

今まで歩いてきた道のりには きちんとした わけがある。

だから、思いもよらぬことがやってきても
ちゃんと真っ直ぐ向き合ってその先を信じていこう。

父が全てを見てくれている。 

FUSHIME & KEJIME

120326_scrumpcious

3月にはいって
父と母に会いにお彼岸のお墓参り。

叔父の法要も済み
来月には母の初めての命日。

この時期は、みんな
あちらで酒盛りでもしているかな?
と思わせるほど、
少しあちらの世界が恋しい。

そんなことを考えたり
きちんとお参りをすることは
とても気持ちよく
これをきちんとやらないと なにか気持ちが悪い。

忙しいことは悪いことじゃないけれど
それでも、この節目のひとつひとつを
こなせるか こなせないかが
自分たちの暮らしのメモリ。

このメモリを保ちながら暮らしていきたいな
と思います。

今は、オーダー下さった方を思って
一針ずつ進め、
いつか いらして下さる方を思って
気持ちよい場所を作っています。

お会いできる日が楽しみ。

※ウェブサイトのトップページは
開く度にイメージが入れ替わります。
今は写真の5個のイメージです。
これも楽しんでくださいね。