スーベニール・カンカン帽

夏のノンキなスーベニール・カンカン帽。
檜の皮と編み込まれたペーパーラフィアの ふわっと軽やかな素材は
ヴァカンスを楽しむ大人が、現地のお土産屋さんで見つけた
お気に入りの帽子をイメージしました。
リボンにはイタリアの古いもの、キュッとラフィアのアクセント。

ツバとトップは、あえて固くせずそのまま柔らかなので
目深にかぶると、トップに丸みが出て またそのラインが優しいです。

カッチリ固めなキャノチエは、背筋が伸びる潔さですが
こちらは、ちょっと力の抜けたスーベニール感のあるカンカン帽です。

「作家さんと一緒に」
帽子を形にして下さったのは oohroomの嶋田裕子さん。

スクランプシャスを始めてから15年の月日が流れ、出逢ったお客様は
この仕事をしていなければお会いできなかったであろう方ばかり。

お仕事の傍ら ものづくりの作家さんをされている方も多く
何か一緒にできたら楽しいですね。とハミングするように話してきました。

そして、自然の成り立ちの様にその機会がやってきました。
東京にいた頃からの長い長いお付き合いの 嶋田さん。
素材選びから一緒にさせて頂いて、これ どうですか?と
手にして下さった楽しい素材は、ムム気になるぞ・・と思っていたもの。
リボンのコレクションも素敵なものが多く
今回の美しい青のリボンも嶋田さんのストックからです。

進んだり下がったりしながら
深さを調整したり、リボンの形を変えてみたり、
ずっと側にいて下さった方だからでしょうか・・
知らず知らずできた、呼吸のリズムで 無事 完成まで… となり
真鶴らしい、大好きな帽子に仕上がりました。