針山を縫うお針子の旦那

2018年1月15日の投稿

今回、雑貨のページでご紹介している針山は、全て手作りです。

毎夜、食事が終わると床の上にあぐらをかき、実演販売さながらに、作り続けるヒョロナガなヤンです。

その姿は、異国カオスな街の風景に紛れこんでしまった職人のようでもあり・・・

観察側のこちらは 臨場感を演出するために アイチューンでオリエンタルミュージックを探して、かけてみます。

そして エヘラエヘラと笑い続けていると、
「ちょっとぉー やめてくれない」と言われたりしますが・・
その言葉にわずかながら笑いが混じっていれば、もう少し鳴らし続けて大丈夫。
ムム、そろそろ真面目に注意されそうだぞ..の頃合いを見てフェードアウト・・。

このタイミング神技。 怒らせないうちに・・ !

そんな私のいたづらにもめげず、せっせとこしらえ続けました。

女房の私が言うのもなんですが、素材・中綿に使っているたてがみまで 大切に選び、心のこもったひと針ずつの手作りです。

お届けした後も、ずっと末永く可愛がって頂けると嬉しく思います。

umi no awa no dress

uminoawanodress

2013
海の泡のドレス
ウェディング展にてゲストドレスとして出展

dress story
小さな漁村には、ドレスを売っているような店もなく、東京で暮らす友人の結婚パーティにお呼ばれされた女性は、慌てて 半島で一件だけの仕立て屋に「海の泡を纏ったようなドレスを作ってね。」と依頼しました。

花嫁にとって、小さな頃から慣れ親しんだ田舎の海を 一緒にお祝いとして届けたいと思ったのです。  

そんなエピソードを知った仕立屋は 魚取りの網をドレスの形にして 海の泡に見立てた丸く切った布を一針ずつ一生懸命縫い止めました。

花嫁と友人の幸せを願って。  

kureyuku sora to umi

umisora
2013
暮れゆく空と海のドレス

定番のボリュームスリーブドレスに
半島から見える海と空の色を落とし込んだひとつ。

フロントの色は、まだ、碧い海が残るハギレワーク
上半身に向かって海の色は暮れゆく空の濃紺に
バックには、もう碧がなく、漆黒の海の色へなりゆく
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素材には カシミヤウールを使も使っています。

(アートピースとしてご覧頂けますが
オーダーの承りは いたしておりません)

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母の靴下履いて歩こう。ヨーロッパ。

Mother_sock
今日は、手編みの靴下がごっそりと届きました。

何年か前の冬、靴下編むのを覚えたからさ。と数足の手編み靴下を私たちに届けてくれたヤン母さんand姉ちゃん。
なんとも素朴で暖かくて、冬中履いていたらすっかり擦り切れてしまったのでつい最近、繕って履いてるよ。と言ったところ、「もう春だね。春になっちゃうけど送るね」とどっかり届きました。

春といえども足元には嬉しい毛糸。まだ、ガンガン履きます。ありがとう、母さん。

3月6日〜靴下を連れて買付けに行って参ります。
3月22日までお休みを頂いてしまい、ご迷惑をおかけいたしますが、また23日からよろしくお願いいたします。