暮れゆく海と空と向こう岸をポケ〜っと眺める
ほんの1分ほどの時間。
ここに暮らし初めてから
毎日 日課のように繰り返してきた。
このわずかなひとときは
日々の慌ただしさを忘れて深呼吸ができる。
そして、いつも ほんの少しだけ考える。
どうしたいんだったっけ?
少しずつ伸び始めた枝に
この重い体をぶら下げていることに気づいて
ヒョイッと地面に飛び降り伸びた木を見上げてみる。
根っこは頑丈かい?
木は傾いていないかい?
答えを出すには 自分に正直に。
両手を広げて倒れるほどに空を仰ぎ
ワ〜〜っとお腹から声を出す。
ひと呼吸ついて、伸びすぎた枝を整えたら
また、手のひらで小気味よく
パンパンと木肌を叩き
ねぎらうような想いに浸る。
なんだか我が人生なのだな。